にっけん文化事業団では、『にっけん小野児童出版文化賞』を創設することになりました。この賞は、絵本および児童文学の分野において、優れた業績を上げられた方を顕彰するものであります。
選考委員会での審議の結果、第1回にっけん小野児童出版文化賞は、杉浦範茂(すぎうら はんも)氏に決定し、贈呈いたしました。
「にっけん小野児童出版文化賞」の贈呈式は、2009年2月15日に、帝国ホテル(東京)で行われました。贈呈式には、来賓として児童文学作家の松谷みよ子氏、岩崎京子氏、児童図書の編集者として知られる相原法則氏、伊藤英治氏、保坂重政氏、小峰紀雄氏、また、にっけんの小野忠男理事長、小野隆士副会長、福田菊子副理事長が出席し、なごやかで有意義なひとときを過ごしました。受賞者の杉浦範茂氏には、正賞として賞状と文化勲章受賞者・北村西望作のレリーフ「歓」が贈られました。
杉浦範茂氏は1931年愛知県に生まれ。東京芸術大学図案科を卒業。1979年『ふるやのもり』(フレーベル館)ほかで小学館絵画賞を受賞。1983年『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん大賞を受賞。1984年ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。主な作品に、『少年とこだぬき』『やくそく』(ポプラ社)、『ありんこぞう』(小峰書店)、『ふしぎなはなや』(フレーベル館)等々多数あり、また装幀・デザインの分野においても多方面にわたって活躍をされております。
◇今回出席された以下の方は過去に、にっけん児童図書出版文化賞を受賞されています◇
相原法則氏は第1回(1994年)、伊藤英治氏は第2回(1997年)、 保坂重政氏は第3回(2000年)、小峰紀雄氏は第5回(2006年) の受賞者です。
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